イベント紹介『<何者か>になれない時代に、どう生きるか―人生の物語化をめぐって(難波優輝×須藤輝彦)』
こえラボ編集部/2025年8月2日
そこに本当の“こえ”があってもなくても、響きやすい“声”ばかりが評価され、注目される。
そんな世の中で過ごしていると、わたしもあなたも、ドラマティックな物語を生きていることを求められてしまう。求められている気がして、そう振る舞ってしまう。挫折を美談のように語ってしまう。
本当にそれで、いいのでしょうか。
こえラボ編集部の葉山です。
『物語化批判の哲学』を刊行した著者の難波さんは、物語としてあるべきことが私たちの生活を脅かしてしまうのなら、その魔力と危うさに目を向けるべきだと語ります。
「何者か」であり、注目される物語を語れることに重きが置かれがちな時代の中で、私たちは生きています。さらにはそこに“こえ”がなくても、生成AIの手助けによって“声”を生み出し感動を引き出せるようにすらなった今。
素直な“こえ”を語れないままの「私」と、物語として“こえ”のない“声”で語ろうとしてしまう「私」のあいだで揺れる何か。「何者か」になりきれないことに、不安や焦りすら感じてしまう。
そういった『物語化』から抜け出し、今一度、物語と向き合うにはどう考えていくべきなのか。物語を相対化する思考について探索し、哲学していく道を一緒に探してくれそうなイベントです。